足指伸ばして痛みの予防・対策
外反母趾の手術に健康保険は適用されます。
手術の数はアメリカが一番多く、年間2万~3万人が手術を受けています。日本では人口あたり、その10分の1以下だと推定されます。
先進国では普通の手術になっていますが、日本では足の外科を専門とする医師は極めて少ないので、ほとんど行われていません。数人の医師の手で手術が行われているのが現状です。
普通は片足でも入院が必要で、片足の手術では2~4週間位、両足では1~2カ月ほど入院します。
アメリカでは日帰り手術と言って、入院せずに手術する施設もあります。アメリカの場合、自宅に車椅子が入りますし、入院費が1日で10~15万円と日本よりも高いので、どの手術でも入院期間は短くなっています。
日本でも手術方法や麻酔など入院期間を短くする工夫が行われています。ただし、人によっては足がかなり腫れますし、松葉杖で歩く時期もありますので、充分な入院期間を取るのがベストです。
外反母趾は重症になると親指の関節の軟骨が完全に磨り減っています。そこで手術により正しい位置に治しても、母趾の付け根の関節の動きが悪くなることがあります。
手術は親指の付け根の骨、つまり中足骨の向きを変える事で、足全体の形を元通りにする事は出来ないのです。
また、重度の場合では開張足が強いために足の裏の肉が非常に薄くなっており、開張足の手術をしても、裸足では足の痛みが残る事があるため、足の裏の形に合わせた足底板を入れた靴を履く必要があります。
手術したからといって、普通の靴やハイヒールを履き続けると外反母趾は再発してしまいます。ですので、手術は、術後に整形靴の指導を受けて初めて手術が成功したと言えるのです。
ところが日本の整形外科医のなかで、手術後の整形靴指導まで行っている先生はわずかしかいません。そのために日本では外反母趾の手術はうまくいかないと医師も考えて、欧米ほどには行われないのが現状といえます。